ドイツ連邦憲法裁判所 (BVerfG)の2019年事件リストにおけるUPC事件の進展状況

ドイツ連邦憲法裁判所 (BVerfG)の2019年事件リストにおけるUPC事件の進展状況

2019年6月19日

ドイツ連邦憲法裁判所(Bundesverfassungsgericht, BVerfG) は、第二部が2019年7月30日に「銀行同盟」事件の決定を下すと発表しました (こちら)。この発表は、統一特許裁判所(UPC)の協定の批准を可能とするための法案への異議申し立て(「UPC事件」)に対するBVerfGの決定が近づいている可能性を示唆しています。どちらもHuber担当裁判官に割り当てられている事件です。BVerfGが2019年に決定を予定する事件リスト においてHuber裁判官が担当する案件は8件で、「銀行同盟」事件は2番目にリストされており、1番目の事件はCJEUに照会され昨年12月にはCJEUの判断が下されているため、 まもなく決定に至るのではないかと思われます。 UPC事件はHuber裁判官の案件の5番目にリストされています。 3番目の事件は「EPO事件」(実際には4件ともすべて事実上、ドイツのEPC 加盟に関連するもの)であり、本件は(主題との大雑把なつながりを根拠として)UPC事件と一緒に審理される可能性があるとの推測もありました。いずれにしても、また昨年のBVerfGの年次リストの事件の多くが翌年に繰り越されてきたとは言え、UPC事件が今年決定される可能性は依然としてあるようです。JUVEは最近、BVerfGのスポークスマンが「手続きは進行しています。ただし、現時点では決定日は予測できません。決定は2019年中を予定しています。」と述べたと報告しています。

BVerfG決定のタイミング(および決定内容)とブレグジットがUPCプロジェクトに与える影響については、次の記事の中で考察しています。「2019年はUPCの年になるでしょうか?  この記事が(2019年1月に)書かれてから、推察した通り2019年3月29日付けで英国がEUを離脱することはなく、2019年10月31日にEUを離脱するかどうかも現時点では不明です。 しかし、BVerfGが今年中にUPC事件を却下したとしても、最終的な準備(裁判官の採用など)には6~8ヶ月かかると予想されるため、UPCの2019年中の開廷は難しいでしょう。 

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