欧州委員会、ドイツが現状の統一特許裁判所協定 (UPCA) を批准できないことを確認するよう求められる 

欧州委員会、ドイツが現状の統一特許裁判所協定 (UPCA) を批准できないことを確認するよう求められる 

2020年5月27日

欧州議会は最近、ドイツの欧州議会議員パトリック・ブレイヤーからの2020年5月5日付の質問書を公表しました。その概要は、ドイツが現状の統一特許裁判所協定(UPCA) を批准できないことの確認を委員会に求めるものでした。(現状のUPCAを批准した) 英国が、ブレグジット以降は欧州連合の機能に関する条約 (TFEU) 第216条により「第三国」とみなされ、またEUの判例法 (C-22 / 70) に基づき、加盟国はEU規則に影響を与える、もしくはその範囲を変更するような第三国と協定を締結することはできないというのがその理由です。自由情報インフラストラクチャー基金(FFII) は、2月に同問題を提起し (ここをクリック) 、その中で、ドイツがUPCAを批准した場合、ドイツ連邦憲法裁判所 (Bundesverfassungsgericht、略してBVerfG) への新たな憲法関連訴状の根拠になると述べています。しかし、報告のとおり (ここをクリック) 、その後、英国政府は英国がUPCに参加しないことを確認したことから、ドイツとその他の十分な数の加盟国が英国抜きでUPCを先に進める決定を下すかどうかは今のところ不明です。ただし、進める場合、かつ英国がUPCAの批准を撤回する場合には、提起された問題は対象外となります。現在のところ中央区域の一区はロンドンとすると規定されているため、いずれにしてもドイツが批准する前にUPCAを改正する必要があるかどうかについては異なる見解があることに留意すべきです。ロンドン区の管轄権はパリ中央区域に自動的に移転することから改正の必要はない、という見方もありますが、それはすべての関係者が共有する見解ではなく、たとえばミラノも候補地として挙げられています。 

ブレイヤー氏の質問書は、以下の3つの質問で構成されています。委員会は (優先度の低い) 質問書には6週間以内に回答する必要がありますが、この期限は往々にして守られていません。

  • 欧州委員会は、ドイツにUPCAを批准する権利がなくなったことを確認できますか?

  • 欧州委員会は、UPCAを現状のまま批准しないようドイツ政府に助言する予定ですか?

  • ドイツが現行の形態のUPCAを批准した場合、委員会はそれに対する侵害手続きを開始しますか?

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